野村尚志詩集1999年3月

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極端なトカゲ

極端なトカゲ





極端なトカゲは小心者のくせしてプラィドだけはずいぶん高い
それが悲劇だいつもびくびく
いっもびくびく
メッキがはがれてしまえばどこにも行けない

素敵ねって言ってくれても
そのメッキ素敵ねって聞こえてしまう
でも悪い気がするわけじゃない
あせってしまう
メッキにメッキをぬりたくり
どんどん極端になっていく

極端なトカゲはだからほんとは疲れてる
種端なトカゲだってそれぐらいのことは自分でわかる
でもなんでかなぁーもう無理してしまう

へそまがりじゃない?
いやもともとまがってるんだから
これが自分にとってのまっすぐなんだ
へそまがりじゃない!

(トカゲには悪いけどトカゲの歩き方?を見ているといつもおびえているようであり
 いつもにらみをきかせているようでもあり

極端なトカゲ
小心者のくせして
いや小心者だから
というべきなのか
極端にプライドだけを高くして
無理してしまう



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